No.043 誕生日
「っん・・・やぁっ・・・っ・・・さんぞ・・・」
中に、三蔵の太い男根を感じ、私の身体は早く、貫いて欲しいと彼を求めていた。
私の内壁はヒクヒクと、彼自身を包み込み、私は我慢できないと言う風に、
三蔵の胸に手を添え、自分を見下ろす彼の名前を呼んだ。
「今日は・・・俺からは・・・やらん・・・
・・・動いて見せろ・・・」
そう言うと、私を組み敷いていた三蔵は、身体を入れ替え、
自分の膝の上に私を移動させた。
「ぁっん!!・・・はぁ・・・っん・・・やぁ」
「・・・っ・・・そんなに・・・絞めるな」
繋がっている状態での移動に私の奥から、彼を求め誘う蜜が溢れてきた。
少しの動きにも過敏に反応する私の身体と同じ様に、三蔵の口から吐息がもれた。
「・・・欲しいんだろ・・・」
私の腰を支え、耳元で三蔵の掠れた声が聞こえる。
背中を撫でまわす、三蔵の掌が、私の身体をアツクさせ、高みへと登り上げて行く。
三蔵の作り出す、愛撫に私の身体は正直に、もっとと、いうように奥から蜜が流れてきた。
ソレは彼の太腿を汚した。
「こんなに・・・なってるぞ・・・」
三蔵はソレを細くキレイな指に絡めると、私に見せつけように、目の前に見せつけた。
ゆっくりと、指を動かし、透明な糸が彼の指に絡みついた。
「っ・・・やだッ・・・」
私は恥ずかしくて、三蔵の手を掴むと彼の胸に顔を埋めた。
私の彼の名前は 玄奘 三蔵 23歳。
職業・・・・・・あれ?なにしているんだっけ?
会社員?だと思われる。
スーツ着ているしね。
付き合って、2年。
大学時代から続いていて、仲が良いって周囲に言われるけど・・・
ああ見えて、三蔵は付き合って、何度も浮気をしている。
モテるのは勿論判る。
彼をほっておかない、女の子達の心境も判る。
でも・・・どこかの彼じゃないんだから、一通り、お試しとばかりに、
声を掛けてくる女の子達を試すのは辞めてもらいたい。
彼の持っている雰囲気で、声を掛けてくる人は居ないみたいだけど、
偶に勇気のある娘が、声を掛けてきて・・・そのままってパターン。
でも、結局私の所に帰ってくるので・・・我慢している・・・・・・だけど。
流石に、今回はキレそうになった。
「今月の最後の週末・・・いねぇからな俺。家に居ろよ」
会社帰りに私のマンションへ寄った三蔵が、ぼそりと口を開いた。
またいつものコトだと、右から左へと聞き流していた私だったが、
「ん?」と思考が止まった。
三蔵は、自分が出掛ける時、私を家から出さないと、いうか・・・家に居ろと必ず言う。
それは、またか〜と、思って聞いていたけど、前の言葉が気になった。
最後の週末・・・・・・って。
!!
三蔵の誕生日の日じゃん!!
「・・・居ないの?三蔵」
「ああ・・・、居ろよ家に」
私の頭をくしゃりと撫でるその珍しい仕草に、女の勘がピンと働いた。
・・・どうして優しくするの?
罪悪感があるからなの?
「どこ行くの・・・」
「・・・・・・・・・」
いつも聞かない言葉。
いつも聞けない言葉。
誕生日に出掛ける三蔵に、私は思わず口から言葉が漏れた。
しかし、その返事は返ってくることなく、彼の唇が私のソレに重なっただけだった。
そのキスで、私は確信した。
三蔵は、私以外の女の子と、誕生日に逢うんだって・・・。
そう思った瞬間、私達の付き合いが、どうでもよくなってしまった。
覆い被さってくる、彼の体温を感じながら、私は小さな溜息を吐息に混ぜ、吐いた。
2年って長いと思っていたが、そうじゃなかったんだ、私だけが長いと思っていたんだ・・・と、
三蔵に抱かれながらそんなコトを思っていた。
11月29日。
運命の日。
私は三蔵のマンションの前に来ていた。
彼のマンションの鍵を返す為に。
そして、私が知らない女の子との修羅場に・・・ワザとかちあう為に。
決定打が欲しかったのだ。
私と三蔵の別れの後押しが・・・。
深く深呼吸を繰り返して私は、彼のマンションの鍵を開けた。
カチャリと音がし、案の定、玄関には見たことのない、ビロードのヒールが並んで置いてあった。
予想していたと言え、私は胸に込み上げて来る怒りを覚え、それを押さえ込むと虚しくなった。
なんで、こんなに我慢してたんだろう・・・。
私はゆっくりと、靴を脱ぎ、三蔵の部屋の中へ進んでいった。
ふと、耳に女の子のくすくすと笑う声が聞こえてきた。
扉一枚を隔てて、聞こえる会話に私は泣きたい、惨めな気分になった。
俯きかけた顔を、なんとか上に向かせ、リビングに繋がるドアを開けようと手を伸ばした時、
目の前の扉が音を立てて開いた。
「・・・・・・・・・やっと来たか、」
「さ・・・三蔵」
訪問していた綺麗な女の人をさっさと帰すと、三蔵は私を後ろから抱き締めて口を開いた。
「・・・お前を逃がすつもりは、ねぇ
ココには、鍵を返すつもりで来たんだろう?」
「やっ!・・・やだ!!」
彼の腕から逃げる様に、激しく抵抗した私だったが、
三蔵の以外に強い腕力に私は逃げられなかった。
「お前は俺のモンなんだよ・・・ココの鍵はお前のモンだ」
「・・・・・・じゃ・・・どうして、他のひと・・・」
今まで聞いたこともない、三蔵の優しい言葉に、私は暴れるのを辞めた。
三蔵の腕に自分の手を重ねて、今まで、聞けなかったコトが言葉をついた。
「・・・・・・チッ。
・・・お前は、全然妬かねぇ。俺は妬く。だからだ」
「・・・・・・・・・はぁ?」
ナニを言っているのだろう?
三蔵は何語を話しているのだろう?
「・・・・・・・・・お前を妬かせたかっただけだ。誰も抱いちゃいねぇよ」
ソコまでいうと、三蔵は私を自分と向かい合わせにすると、
少し赤くなった顔を隠すようにそっと口付けた。
柔らかい彼の唇がそっと重なり、私の思考を現実に戻していった。
「今日は俺の誕生日だ・・・」
「知ってる・・・だから、ココに来たの」
「ああ・・・だろうと思って、今日にブツけた」
唇が触れるくらいの距離で私達は小さな声で話していた。
何時しか、私の腕は彼の腰に回り、私達の身体がぴったりと寄り添うように立っていた。
「今日で、お前が来なかったら、終りだと思っていた」
揺れる紫に瞳が切なそうに細められると、啄むキスが降ってきた。
「判りづらいよ・・・三蔵の愛情表現って・・・」
離れた唇の合い間に、そう呟くと三蔵の口の端が少し上がった。
「お前だけにしか、使わねぇからいいんだよ」
その言葉に私は顔を赤くさせると、小さな声で「なんでもしてあげたくなっちゃう・・・」と呟いた。
「ぁっん!!・・・はぁ・・・っん・・・やぁ」
「・・・っ・・・そんなに・・・絞めるな」
「今日は・・・俺からは・・・やらん・・・
・・・動いて見せろ・・・」
そう言うと、私を組み敷いていた三蔵は、身体を入れ替え、自分の膝の上に私を移動させた。
「・・・欲しいんだろ・・・」
「っ・・・やだッ・・・」
私は恥ずかしくて、三蔵の手を掴むと彼の胸に顔を埋めた。
「今日は・・・俺の誕生日だ。なんでもするって・・・言ったなよな?」
私を胸に抱き、中にドクンと脈打ちながら、三蔵は掠れた声で言った。
彼の言っていることに、私は、コクンと頷くと三蔵は私の顔を自分の方に向かせると、
小さな声で言った。
「・・・動いて見せろ」
潤んだ三蔵の紫に瞳が、俺を欲しがれといってるようで、私は彼の瞳に見つめられたまま、
ゆっくりと腰を動かし始めた。
「ッ・・・はぁ・・・」
「・・・っん・・・ぁあっ・・・さんぞっ」
卑猥な音を立てて、私は三蔵の瞳を見つめたまま、深く彼を求めるように腰を振った。
潤んだ紫の瞳は、私を捕らえたまま、時おり、
切なそうに眉間に皺を寄せ私の名をしきりに呼んだ。
「はぁ・・・・・・っ・・・」
「さんぞ・・・やぁっん・・・はぁ・・・」
唇が触れそうで、触れない距離で私達は獣のように一つになり、
見つめ合ったまま登りつめていった。
揺れる金の髪が私の頬に触れ、彼の切ない表情を隠した。
私は三蔵の髪に指を絡め、露になった額に口付けを送りながら、
三蔵が表情を崩すポイントを重点に腰を振った。
「ッ・・・く・・・・・・っ・・・はぁ・・・」
「っぁ・・・ぁん・・・だめ・・・これ・・・以上・・・っぁぁん」
自分では、これ以上、高みに登れず、私は三蔵にしがみ付くと、
「お願い」と哀れも無い声で、口を開いた。
私の言葉に三蔵は、今まで動かさなかった腰を、力強く突上げ始めた。
「あああぁんん!・・・さんぞぉ・・・も・だめっ・・・あああああぁん!」
「はぁ・・・・・・絞めすぎだ・・・」
断続的に私を貫き、欲望のままに私を翻弄する三蔵に私は乱れ、
彼の腕の中で甘い声を乱れにあげた。
欲望の波が、私を押し寄せ、私は仰け反りながら、頂点へと登りつめた。
内壁が私の欲望に比例するように、三蔵の男根を締め上げると、
三蔵は吐息を漏らしながら、彼も白い欲を吐き出し登りつめた。
ベットに横になりながら私は三蔵の髪を撫で続けていた。
瞳を瞑り、眠ってはいないだろう三蔵は、気持ち良さそうに、されるがままになったいた。
そんな彼の顔を見つめながら私は、小さく笑った。
「・・・・・・・・・なに笑ってやがる」
「別に・・・・・・・・・」
フンと鼻を鳴らすと、三蔵はそのまま私の胸に顔を寄せ、腰に手を回した。
「寝るぞ・・・」
「うん・・・三蔵?」
そのまま寝る態勢をとろうとしている三蔵に私は彼の髪にキスを送りながら呼びかけた。
「・・・・・・・・・なんだ?」
不機嫌そうに、もう寝ろといわんばかりの彼の返答に、再び口元が緩んだ。
私は三蔵の後頭部を抱えるように抱き締めると、そっと彼に囁いた。
「誕生日、おめでとう」
そのまま三蔵の返答は無かったけれど、胸に鼻先を摺り寄せる三蔵に私は嬉しくなり、
そのまま彼を抱き締めたまま眠りに落ちていった。
判りにくい、三蔵の愛情表現に私は小さく夢の中でも笑った。
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アトガキ
三蔵様誕生日記念。
今回、時間をかけて準備したかいもありまして
早めにUPしました。
いかがでしかた?
御感想頂ければ、幸いですv
12/21まで一応、ふりー配布します。
お持ち帰りの方はご連絡下さいマセv
誰もいらないと思いますが・・・。
03-11-17
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【kiss×3】おきあん様のサイトで三蔵生誕記念に配布された裏ドリです。
おきあん様、ありがとうございました。
ここの存在、自分でも忘れてしまう位更新していなかったのですが、
おかげで久々にupすることが出来ました。
【kiss×3】へは「輪」と「頂き物」頁にリンクがあります。是非どうぞ!
